仕事を頼む契約の代表が委任と請負です。両者の違い(仕事の完成義務・報酬・解除)を比べて押さえましょう。
先生、『委任』と『請負』って、どっちも仕事を頼む契約でしょ?
何が違うの?
目的が違うの。委任は『事務の処理』を頼む契約で、結果までは約束しないの。
一方請負は『仕事の完成』が目的です。
建物の建築請負のように、完成させて初めて報酬を請求できます。
報酬のもらい方も違うんですかぁ?
違うわ。
請負は仕事を完成させて引き渡してから報酬をもらうのが原則。
委任は原則無報酬で、特約があれば報酬をもらえるけど、その場合も原則は後払いよ。
途中でやめたくなったら、どっちも解除できるの?
委任は、各当事者がいつでも解除できるのが特徴なの。
信頼関係が土台だからね。
請負は、仕事が完成する前なら、注文者はいつでも損害を賠償して解除できるわ。
請負で完成した物に不適合があれば、注文者は売買と同様に追完請求・報酬減額・損害賠償・解除ができます。
委任では、受任者は善良な管理者の注意(善管注意義務)をもって事務を処理する義務を負います。
委任=事務処理・善管注意、請負=仕事の完成・完成後に報酬、って押さえますねぇ。
確認クイズ
委任・請負に関する説明として正しいものはどれか。
- 委任は、仕事の完成を目的とする契約である
- 請負では、仕事を完成させて引き渡した後に報酬を請求するのが原則である
- 委任は、正当な理由がなければ解除することができない
- 請負人は、注文者に対して善管注意義務のみを負い完成義務は負わない
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正解: 2. 請負では、仕事を完成させて引き渡した後に報酬を請求するのが原則である
請負は仕事の完成・引渡し後に報酬を請求するのが原則が正解。仕事の完成が目的なのは請負(選択肢1は誤り)。委任は各当事者がいつでも解除できる(選択肢3は誤り)。請負人は仕事の完成義務を負う(選択肢4は誤り)。