不法行為

他人に損害を与えたときの賠償責任。一般不法行為の要件と時効、使用者責任・工作物責任を整理します。

他人に損害を与えたときの賠償責任が不法行為です。一般の不法行為の要件と、使用者責任・工作物責任を押さえましょう。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

先生、人にケガをさせたり物を壊したりしたら、賠償しなきゃいけないんですよねぇ?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

それが不法行為よ。
故意または過失で違法に他人に損害を与えたら、賠償責任を負うの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

要件は、①故意または過失、②権利・利益の侵害(違法性)、③損害の発生、④行為と損害の因果関係です。
損害賠償請求権は、損害と加害者を知った時から3年(人身損害は5年)、または不法行為の時から20年で時効消滅します。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

従業員が仕事中に人にケガさせたら、会社も責任を負うの?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

負うわ。
それが使用者責任。
従業員(被用者)が事業の執行について他人に損害を与えたら、雇い主(使用者)も賠償責任を負うの。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

建物が壊れて通行人がケガをした場合は、誰が責任を負うんですかぁ?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

それが工作物責任よ。
まず占有者が責任を負うけど、占有者が損害防止に必要な注意をしていたと証明できれば免責され、その場合は所有者が責任を負うの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

所有者の工作物責任は、免責が認められない無過失責任です。
『占有者→(免責されれば)所有者、所有者は無過失責任』という流れが頻出です。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

会社は使用者責任、建物は占有者→所有者。
この2つは押さえておくやつだね!

確認クイズ

不法行為に関する説明として正しいものはどれか。

  1. 工作物責任では、所有者はまず占有者が責任を負い、常に免責される
  2. 土地工作物の所有者の工作物責任は、無過失責任である
  3. 使用者責任は、被用者に過失があっても使用者は一切責任を負わない
  4. 不法行為による損害賠償請求権は、損害を知った時から10年で時効消滅する
こたえを見る

正解: 2. 土地工作物の所有者の工作物責任は、無過失責任である

土地工作物の所有者の工作物責任は無過失責任が正解。占有者が免責された場合に所有者が負う(選択肢1は誤り)。使用者も責任を負う(選択肢3は誤り)。時効は知った時から3年・人身は5年(選択肢4は誤り)。

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